アイテムアート設計図編


 ある偉い人が「私たちは肩を寄せ合って生きています。 だから、この世における私たちの第一の目的は、他人の役に立つことです。 たとえ他人の役に立てない者でも他人を傷つけてはいけません」と言った。
 一方、伊達政宗は邪魔だからっていう理由で休憩していた味方の部隊を全滅させた。

 さて、これまで紹介したアイテムアートのテクニックであるが、それらは技術的な部分のみである。
 これまでのものを読んでくれた方々の中には、

 「作り方はわかったけど、自分は絵も描けないし、そもそも作るためのイメージが作れないよ」

 そう思う人もいるであろうと思う。
 作って見たいと思って、作り方を知っていても、なかなか作りたいようには作れないものだ。
 自分がイメージしたものをそのまま作れる人は良いが、そこには慣れも必要になってくる。

 そこで、ここでは作り始める前段階となる「設計図」から作成に至る方法を紹介していこう。

1.ドット絵による設計・再現

 まずは最もやりやすい方法であろうものが、このドット絵によるものである。
 まずはEDGE(http://takabosoft.com/edge)などのドット絵作成ソフトを使用して設計図を作る。
 その段階での注意点としては、色数を多くし過ぎないこと、サイズを大きくし過ぎないことである。
 あとはその設計図に従い、アイテムを集めて並べれることが出来れば完成となる。

 ここで、入門編を読んだ方は「X,Y軸は水平垂直じゃないんじゃないの?」と思うだろう。
 その通りである。
 この方法のデメリットとして「ナナメ45度でしか作れない」のだ。

 ただ、それを考えても余りあるメリットが存在する。
 まずは、上級編で紹介したような「重ね置き」などの特別なテクニックを必要としない。
 元の設計図に従って並べれば良いためである。
 また、必要なアイテム数が事前にわかるというのも大きなメリットとなる。
 完成度の高さの割りに、敷居の低さが売りだ。
 例えば、この方法を用いてクラブエンブレムなどを作れば、クラブメンバーには喜ばれるのではないだろうか。

 ちなみにこの方法で作ったことがないので、参考画像はないです。ごめんなさい。
 この方法で作ったらまた載せます。


 この方法で作りました!('12.12.30追記)

 右図が元にしたもの。
 素材がJPEG圧縮のため非常に粗い上、26*26とちょっとサイズが大きめ。

図1




 なのでまずは20*20の解像度に落とし込む。
 単純に考えてこれでアイテム総数は400個必要だとわかる。

図2




 これを元に色数を減らして、潰れた部分を整えていく。
 難しく考えず、ここからここまではこの色!って感じでザックリで大丈夫。
 改めて色数を削りきってから細かく調整していこう。
 今回は白色から桃色へのグラデーションをアイテム5種、枠を含めた6種で行うことに。

図3




 と、まあそんなこんなで、これに従い並べればこうなりました。
 今回このやり方で感じたことは、設計図通りに見えるのかどうかというワクワク感と、 だんだんと完成に近いづいていくにつれて
「思ったよりもそれっぽく見えるものだなあ」
という、パズルを組み上げることにも似た感慨を得られることでした。
 簡単、かつ楽しさも十分にあると思うのでオススメです。

図4




2.写真・イラストによる設計・トレース

 より難易度の高い方法がこちらである。
 写真やイラストを元として、それを透過した状態で表示させてそれに従いアイテムを置く。
 ここでは、大久保利通を作成した時のものを参考としよう。
 完成品はメニューのカックラ金色堂にもあるこちらだ。
 右の写真が元とした画像である。
 有りものの画像を使用できる点はメリットだ。

図1




 この写真をすけがぞーS&すけふれーむ(http://s-mart.rgr.jp/gc/sukegazo/index.html)  などの透過させて常に前面に表示してくれるようなソフトで読み込む。
 実際に表示させてスクリーンショットを撮ったのが右だ(クリック拡大)。
 あとは、これに従いアイテムを投げる。
 この方法のデメリットとしては、当然投げたアイテムに表示した画像はついて来てはくれないので、常に同じ場所に立って作業しなければならないことである。
 アイテムを投げミスして回収したい場合などは、また同じ場所に戻らなければならないなど、煩わしさのある方法だ。
 陰影の表現には「重ね置き」などのテクニックも重要になり、難易度の高い方法であると言える。

図2




 もちろん、慣れれば上記の方法が必要でなくなる人もいるだろう。
 あるいは、私が知らない別の方法を用いる人もいるかもしれない。
 これらはあくまで方法論の1つであって、最後には自分に合った手段を見つけいくことが重要だ。

 元々は文字専門だったカックラキンさんとかはいっつも適当に作ってたしな!!!!!!!!!!!!!1111


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